109シネマズプレミアム新宿 へ行ってきました。
プレミアムな体験とその感想を紹介します。
- 109シネマズプレミアム新宿のアクセス
- 109シネマズプレミアム新宿のチケット料金は高い?
- 109シネマズプレミアム新宿のプレミアムな体験とは?
- 109シネマズプレミアム新宿とシネコンの違い
109シネマズプレミアム新宿は、上質な鑑賞環境とおもてなしで、これまでの常識を覆す”感性を開く映画館”として非日常世界への没入体験を提供します。
パンフレットより抜粋
109シネマズプレミアム新宿のアクセス
東急歌舞伎町タワー
109シネマズプレミアム新宿は、2023年4月14日にオープンした東急歌舞伎町タワーの中にあります。
東急歌舞伎町タワーは、ミラノ座で有名だった新宿東急文化会館の老朽化を契機に建て替えられた、
- 地上48階、地下5階建て
- 高さ約225m
国内最大級のホテル×エンタメ施設複合タワーです。
建物名称 | 東急歌舞伎町タワー |
住所 | 東京都新宿区歌舞伎町1丁目29番1号 |
アクセス | 西武新宿線「西部新宿駅」から徒歩1分 都営大江戸線「新宿西口駅」から徒歩6分 JR各線・小田急線・京王線・東京メトロ丸の内線「新宿駅」から徒歩7分 東京メトロ丸の内線/副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」から徒歩8分 |
駐車場 | 営業時間:24時間 利用料金:300円/30分 最大料金: 入庫後12時間1500円(普通車・ミドルルーフ車) 入庫後12時間1800円(ハイルーフ車) |
駐輪場・バイク | 営業時間:5時~25時 利用料金: 2時間無料、12時間100円(自転車上段) 2時間無料、6時間100円(自転車下段) 1時間無料、1時間100円(バイク) |
109シネマズプレミアム新宿への行き方
はじめに、シネシティ広場に面するエスカレーターで建物の2階から中へ入ります。
目指す109シネマズプレミアム新宿は、9階と10階です。
今回、景色を見たいのでエスカレーターで上がりましたが、かなり時間がかかりました。
やはり、2階から先はエレベーターを利用することをおすすめします。
9階と10階のそれぞれにレセプション(受付)がありました。
シネコンですと1フロアとまとまっていますが、ここは2フロアあります。
これは、高層タワーの中にあることが理由ですが、シアターホールまでの横の移動距離が短くなり観客の負担は少ないと言えます。
コインロッカーもそれぞれの階にあり、180分300円で利用することができます。
109シネマズプレミアム新宿のチケット料金
タッチパネル、またはスマホを使ってチケットを購入します。
座席の9割を占めるCLASS Aは、4500円(ポップコーン、ソフトドリンク付き)です。
109シネマズプレミアム新宿のプレミアムラウンジ
インテリア
次に、レセプション横にある黒い端末にQRコードをかざしてから入場します。
ところで、プレミアムラウンジへ入れるのは、上映開始の1時間前からです。
鑑賞者専用ラウンジのデザインテーマは、その「とき」「おと」を楽しむ”TIMELESS MODERN”です。
カーペットの柄は歌舞伎町を、アートはミラノ座のカーテンをイメージしたものだそうです。
確かに床のカーペットは殺伐と言うか、複雑な特注柄が印象に残ります。
入場時、ラウンジに面する4つのシアターホールはすべて上映中でした。
余裕をもって上映1時間前に入ったので、ラウンジには人がほとんどいません。
いろいろな形をした家具があちらこちらに置かれていて、好きな場所で上映を待つことができます。
下は、ラウンジを映したわずか4秒の短い動画ですが、落ち着いた静~かな室内の様子が見られます。
BGM
そして、ラウンジには、坂本龍一氏が手掛けたオリジナル楽曲が流れています。
どのような楽曲かというと、絵画に例えるなら抽象画のような掴みどころのない音でしょうか。
騒然とした歌舞伎町の街とはまるで対局の静寂な空間で上映を待つことができます。
窓から見えるTOHOシネマズ新宿
窓の外を眺めると直下にシネシティ広場、その向こう側にTOHOシネマズ新宿が見えます。
東宝と言えばゴジラですよね。
それにしても外壁に大きく描かれたゴジラが目に飛び込んできます。
屋上にも背中を向けたゴジラのオブジェが見えました。
こちらのTOHOシネマズ新宿は、大型ショッピングセンターのシネコンと同じ形の映画館で、大人1900円の料金設定です。
15時頃に中を覗いてみると、土曜日ということもあって大変賑わっていました。
いやいや、賑わっていると言うよりも大混雑していました。
特に、ホール内はポップコーンを買う長蛇の列でぎゅうぎゅう、足の踏み場もないぐらいです。
その光景を見ると、高い料金を払ってでも109シネマズプレミアム新宿に行くべきだと感じました。
折角の休日ですから、ゆっくり過ごしたいですもの、、、
今はAmazonプライムなどで家の中でも簡単に映画が見られる時代ですから、非日常感や突出した差別化でもしなければ映画館も生き残ってゆけないのかも知れません。
ポップコーンとソフトドリンク
ここでは、ポップコーン(塩、キャラメル)は食べ放題、ソフトドリンクも飲み放題です。
チケットのQRコードを見せて注文します。
しかし、ポップコーンは冷たくておいしくありません。
おかわりして食べたいとは、とても思えませんでした。
イオンシネマなどでは、一定時間が経つと古くなったポップコーンを処分していますが、この点は見習っていただき改善を加えてもらいたい。
隣にバーもありますが、こちらは有料です。
ジャパニーズウィスキー、季節によって変わるクラフトビール、ノンアルコールやフード類などが楽しめます。
プレミアムラウンジ専用のトイレ
ラウンジ内には、男子トイレ、女子トイレ、多目的トイレの3つのトイレがあります。
そういえば、東急歌舞伎町タワーはジェンダーレストイレで有名になりましたが、ここは男女に分かれています。
また、パンフレットによると、女子トイレには前面ガラス張りの明るくて広いパウダールームがあるそうです。
多目的トイレには、おむつ変えのベッドやベビーチェアに加えて、オストメイトまでついていてバリアフリーは完璧でした。
シネコンのトイレとの違いは、濡れた手を拭くペーパータオル用のごみ箱がセンサーで自動開閉するということ。
そして、マウスウォッシュ、ウェットティッシュ、曇り止めレンズクリーナー、つまようじが無料で置かれているところです。
ウェットティッシュは、見たことがないぐらいの厚みがあり、高級感を感じます。
つまようじはポップコーンが歯の隙間に挟まるからと想定されますが、細かな気遣いがうれしい。
109シネマズプレミアム新宿のシアターホール
全席プレミアムシート
やがて、上映時間になったので、シアターホールへ向かいます。
全席プレミアムシートは2種類ありますが、今回購入したのはCLASS Aの席です。
座席の左右に大き目のひじ掛け、ドリンクホルダー、ポップコーンを置くスペース。ひじ掛けの下には荷物棚も備えられています。
シートはリクライニング付きで、本革製。
本革の香りが、ほんのり漂っています。
クッション性も十分で、2時間半の長い映画でもお尻が疲れることはありませんでした。
そして、普通の座席の最大2.3倍という寸法なので、隣の人も気になりません。
一方で、CLASS Sの席は、衝立が目線の高さまで上がっていますので没入感は更に上をいきます。
前席との間隔も広いため、画面を見ていても前の人の頭が気になりません。
ところで、この日見た映画は「銀河鉄道の父」という邦画。
上映時間が18時20分から21時までの遅めの時間帯のせいか、観客は2割ぐらいしか入っていませんでした。
そのため、空いていることでプレミアム感は一層増していたと感じました。
ハイスペックな音響システム
音響システムは、109シネマズオリジナル規格のサウンドシアター「SAION」をもとに、坂本龍一氏監修の改良を加えた「SAION -SR EDITION-」というもの。
かつて、「曇りのない正確な音を再現したい」と坂本龍一氏は語っていました。
例えば、映画の中で火葬の炎が燃えるシーンがあるのですが、襲いかかるような炎の重低音が物凄くて、本当にリアルな音が再現されているな~とお世辞なく思います。
特別な装備
一部のシアターになりますが、
- シアター3‥まわりを流れるように移動する躍動的な立体サウンドの「ドルビーアトモス」
- シアター6‥前と左右の3面にスクリーンがあるワイドビューシアター「スクリーンX」
- シアター8‥坂本龍一の提案により、ミラノ座で活躍した「35㎜フィルム映写機」を設置しフィルム上映が可能
など、興味深い特別な装備が備えられています。
機会があれば、ぜひ体感してみたいものです。
109シネマズプレミアム新宿のスーベニアショップ
9階に上映した映画グッズを販売するスーベニアショップがあります。
ここは、チケットを持っていなくても入ることができます。
上映中の映画のグッズ以外にも、
- 故坂本龍一氏を偲ぶグッズ
- 東急歌舞伎町タワーがコラボしているエヴァンゲリオンのグッズ
- 新宿歌舞伎町のお土産
なども一緒に売られています。
109シネマズプレミアム新宿へ行って、高級映画館について思うこと
WOW WOWやスカパー、Amazonプライムなど、自宅のテレビで気軽に映画が見られるようになり、「映画館離れ」が話題となっている昨今です。
しかし、意外にも新型コロナ前までの映画業界は過去最高の興行収入だったそうです。
それはなぜか?
実は2000年頃から、シネコンの拡大や4DXの登場を受けて、スクリーン数、映画の公開本数、入場者数共に増加しているんだそうです。
そんな中、109シネマズプレミアム新宿では高級映画館という差別化により独自のファンを獲得しようとしています。
映画館は多くの人々と一緒に見るものですから、周囲のマナーの悪さで不快な思いをすることもあります。
しかし、高級映画館であれば客層の品格をある程度高めることもできます。
また、貴重な休日に穏やかな時間を手に入れることも出来るわけです。
実際に行く前までは「チケット料金が高すぎる」と不満を漏らしていた私ですが、料金以上の価値を感じ満足して帰ってきました。
映画が気軽に見られる時代だからこそ、非日常というプレミアムな体験が人々に求められるのではないでしょうか。
今後も、109シネマズプレミアム新宿には注目してゆきたいと思います。
109シネマズプレミアム新宿へ行った感想のまとめ
以上、109シネマズプレミアム新宿へ行った感想でした。
最後に、シネコンとの違いをピックアップしてまとめると、
- 1フロアではなくて2フロア構成
- チケット料金が高い
- 落ち着いた印象のプレミアムラウンジが利用できる
- ポップコーンとソフトドリンクが食べ放題
- トイレに自動開閉ごみ箱と無料グッズがある
- 全席プレミアムシート
- 坂本龍一設計のハイスペックな音響システム
- 人が少なく空いている
あたりでしょうか。
皆さんもぜひ一度行ってみて、プレミアムな体感を楽しんでみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。