大阪関西万博のおすすめパビリオンを紹介している記事はたくさんありますが、、、
はっきり言って、
どのパビリオンも「そんなに目新しくない!」
そんな中で、

「え!!!このパビリオンって何???」

「メッセージが深すぎるーーー」

「あの人はサクラ(おとり)?どこまでが本当なの?」
こんな風に、見終わった後、「?」がたくさん頭に浮かぶ
そんなパビリオンがあるんです。
Dialogue Theater いのちのあかし
そのパビリオンは、大阪関西万博の大屋根リングで囲まれたエリアのほぼ中央にあります。
場所は、ココ↓↓↓

緑の高木に囲まれた林の中にたたずむ廃校舎、そこが目指すパビリオンです。

このパビリオンでの催しをご紹介する前に、
このパビリオンがどのようにして造られたものなのか、
そして、その建築の魅力について先に説明したいと思います。
このパビリオンは3階建てなのですが、
実は、1階は新築で、2~3階は廃校舎を移設して上に乗せたものなんです。
よーく見ると、その様子がよくわかります。
これは、このパビリオンの舞台となる
対話シアターが3階分の高さを必要とするところから造られたものなのです。
昔の廃校舎、、、これも、このパビリオンが伝えたいメッセージに相応しい舞台なのかもしれません。
なんとなく、小学校の「道徳(どうとく)」の授業に似ているような、、、





ちょっと変わった体験とは何か?
このパビリオンは、1時間に1回、集団でシアターを見るのですが、
そのシアターは10分間の対話と10分間のムービーで構成されています。
大阪関西万博のほぼすべてのパビリオンは、写真や動画撮影Okなのに、
このパビリオンだけはNGです。
そして、もっと驚いたのは、
10分間の対話というのが演者2人によるアドリブなのですが、
対話する2人の内、1人はお客さんの中から選ばれる、、、というところ。
はじめに対話のテーマが書かれた黄色いカードが全員に配られるのですが、
そこにイチョウのマークが付いている人が複数いて、
その中から演者が選ばれるのです。


全部で100人ぐらいの中から、イチョウのマークが付いているのは8人ぐらいでしょうか、
その後、8人で話し合って、1人の演者を選ぶのだそうです。
私たちが、廃校舎を見学している間、
その隣で、8人が話し合っている、そんな姿も目に入ってきます。
対話シアター
真っ暗な対話シアターの中で、
スポットライトを浴びた演者が、
観客席の中央の階段を下りてゆき、その後、シアターに写し出されたもう一人の演者と対話を始めます。
「です」「ます」調ではなく、
まるで、以前からお互いを知っているような話し方で、会話するのです。
私たちには、
- はじめて出会う2人の対話
- 対話のテーマは、毎日変化
と説明されますが、、、
そうとは思えないほど、流ちょうに2人の対話は進むのです。
だから、演者は実はサクラ(おとり)だったのではないか?と疑ってしまうのです。
10分のムービー
対話の後に流れる10分間のムービーも見ごたえがあります。
夫を戦争で亡くした2人の未亡人の話で、
1人はイスラエル人、もう1人はパレスチナ人。
お互い敵対する間柄ですが、憎しみ合っていても何も生まれないと、、、
イスラエル人は盲目のパレスチナ人と
ある集会で出会い、仲良くなるのです。
見終わった後、よく考えてみると、対話とムービーは共通したメッセージを秘めていると気付きます。
「戦争や分断を取り除くのではなく、互いを知ることで自分の中にも相手を存在させ、そこからいのちを守れるのでは」
そんなメッセージが込められているのです。
もっと詳しく知りたい方は、以下の公式ページもご覧になってみてください。
演者はサクラ(おとり)?
実は、2025年3月末まで、このパビリオンのアテンダント(対話者)を募集していたのです。
選ばれた演者は、その後、河瀬直美プロデューサーによる対面トレーニングを経た上で、
このパビリオンの対話シアターで演じることがわかりました。
しかし、このアテンダントというのはスクリーンに映し出された側の演者であって、
もう1人の演者はそうではない、、、
とも考えられます。
結局のところ、サクラ(おとり)なのかどうかはわからずじまいです。
年間パスポートを購入し、何回、何十回もこのパビリオンを訪れば、
同じ人が演者として登場するかどうかで判別できるのかも知れませんね。
大阪関西万博のおすすめパビリオン!ちょっと変わった体験なら‥のまとめ

以上、大阪関西万博のおすすめパビリオン!ちょっと変わった体験なら‥でした。
私は、2日間かけていろいろなパビリオンを観てきましたが、やはりこのパビリオンはひときわ異彩を放っていると感じます。
万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」ですが、いのちを守ることも未来社会のデザインにつながることに間違いはありません。
皆さんも、是非、こちらのパビリオンを訪れ、貴重な体験をしてみてはいかがでしょうか。