NHKホール(東京)のそれぞれの座席からの見え方についてわかりやすく解説します。
Aさん:NHKホールのチケットは、どの席を買えばいいの?
Bさん:NHKの観覧に当選したけど、当選ハガキの席からの見え方は?
そんな方に参考になる記事です。
NHKホールのおすすめの神席は2階?
先に、結論を言います。
NHKホール(東京)のおすすめの席は、
- 2階席C 1列 2番~37番
- 2階席L 1列 1番~17番
- 2階席R 1列 9番~25番
出典:NHKホール
つまり、2階席の最前列です。
理由は、
- 最前列なので、前に座る人の頭が邪魔にならない
- ステージをやや見下ろす高低差が、ちょうどいい
- 首を振ることなくステージ全体を見わたせる
です。
中でも最もおすすめできるのは、2階席Cの中央付近です。
なぜなら、このあたりを「神席」と呼ぶ人もいるからです。
初めてのNHKホール!
— *ハイド* (@hyde_pirika) February 12, 2023
「2階席2列目って見やすいの?」と不安でしたが、席に着くとそこは神席でした。
サプライズで写真撮影OKの時間が設けられ、iPhoneの電源入れたりワタワタしたけど(笑)、思い出を写真として残すことができて嬉しかったです🍀
その中で厳選した4枚を載せます🤗#TRUEさん #つるえん pic.twitter.com/aW8tOZwlI2
一方で、「1階席の方が良いのでは?」と思われる方もいるでしょう。
確かに1階席は、2階席では得られない魅力があります。
例えば、
- ステージに近いため、ピアノの指使いなど細部までよく見える
- 音が大きく聞こえ、迫力がある
など。
しかし、1階席はステージよりも低いため、常に見上げなければいけません。
さらに、前の人の頭が邪魔、首を振らないと左右が見えない、オーケストラの奥の方が見えにくいなどのデメリットもあります。
従って、1階席よりも2階席の最前列の方が、ストレスなく見られるおすすめの席なのです。
NHKホールの座席からの見え方
次に、NHKホールの1階席、2階席、3階席、それぞれからのステージの見え方について説明します。
1階席からの見え方
1階席は、出来るだけ2階席に重ならないように小さく造られています。
従って、NHKホールの収容人数は約3,800名ですが、1階の固定席は890席しかありません。
そのため、ステージを最後列でも23mという近い距離から見ることができます。
23mは、テニスコートに例えると長辺と同じぐらい。
対戦相手と同じ距離にステージがあると思えば、どれだけ近いのかがわかりますよね。
1階席の座席表
出典:NHKホール
2階席からの見え方
2階席は、1,335席あり、最も席数の多い階です。
そのため、最前列と最後列では20mもの差があり、同じ2階席でも見え方も大きく異なります。
2階席の最後列に座るぐらいなら、3階席の前列を選んだ方が良いでしょう。
ところで、2階と3階の客席は平面が扇型で、左右の客席が前へせり出しています。
左右の席は、客席の傾きが斜めだったり、中央よりもステージに近いなど、見やすい工夫がされています。
この辺りの席を選ぶというのも賢い選択と言えます。
2階席の座席表
出典:NHKホール
3階席からの見え方
3階席は、1,175席です。
ステージまでの距離は、最前列で35m、最後列で50m。
また、ステージまでの高さを比べてみると、2階席の最前列は約4mに対して3階席の最前列は約13mもありますから、
3階席は、かなり高いところから、ステージを見下ろす形になります。
これは、4階の高さから地上のブランコを見下ろすぐらいの高低差です。
ステージ上の人の大きさは約2㎝なので、双眼鏡を使わないと顔はわかりません。
悪いことばかり書き並べましたが、、、
不思議なもので、30分も経たない内に目が慣れて3階席でも十分に楽しめますから安心してください。
3階席の座席表
出典:NHKホール
ステージ側から見た客席
逆に、ステージ側から見た客席の写真を参考に掲示します。
「2階席の中央付近が神席」「3階席は高さがある」など、、、ステージ側から見てみると、それぞれの客席の状態がよくわかります。
初出場会見が終わったNHKホール。
— NHK紅白歌合戦 (@nhk_kouhaku) November 13, 2023
いまは静寂に包まれています。
大みそか、どんな歌声が響き渡るのか。
紅白歌合戦まで、あと48日。https://t.co/K9NwgPzjcP#NHK紅白 pic.twitter.com/SgeedWH0wQ
NHKホールの座席の価格
以上、1階席から3階席までの見え方を説明しましたが、それぞれの座席の価格は見え方に対して妥当な設定になっているのでしょうか?
NHK交響楽団の定期公演では、座席を5つの価格に分けて発売されています。
- S席:9,800円
- A席:8,400円
- B席:6,700円
- C席:5,400円
- D席:4,400円
- E席:2,800円
それぞれの座席の価格(グレード)は、以下の通りです。
1階席の方が価格が高いわけではなく、1階席と2階席の価格はほぼ同じ設定です。
つまり、ステージに近いかどうかではなく、見え方や聴こえ方のバランスも加味した上で価格を設定しているようです。
それぞれのB席を比べてみると、1階席はステージの直ぐ近くですが端の方でバランスが悪い。
対して、2階席はステージから離れていますが、視界のバランスは良い。
それぞれの座席の特徴は大きく異なりますが、どちらも価格は同じです。
一方で、3階席の価格は、1階や2階に比べると低めに設定されています。
これも、見え方に準じた妥当な価格設定と言えるのではないでしょうか。
ところで、最初におすすめの席は2階席の最前列と言い切りましたが、最も高額なS席であることから、あながち間違いでもなさそうです。
座席の座り心地
座席の見え方だけでなく、座り心地についてもレポートします。
NHKホールの座席は、やや幅が広く、ゆったりした印象です。
クッションもやわらかく、長時間座っていても疲れることなく、快適でした。
ところで、NHKホールは5階建ての中に3層の客席が入っている複雑な構成なので、
2階席にいるのか3階席にいるのかわからなくなる観客も多いようです。
席を探す際は、各階に同じ番号の席がありますので、間違えないように注意して下さい。
NHKホールの座席からの見え方、おすすめの席のまとめ
以上、NHKホールの座席からの見え方、おすすめの席でした。
まとめると、
- おすすめの席は、2階席の最前列
- 1階席は、最後列でもステージまで23mという近さ
- 2階席は、前後で見え方の差が大きく、左右の席はステージに近くてよい
- 3階席は、最前列でもステージとの高低差が13mもある
- 座席の価格は、見え方に合わせた設定
- 座席はゆったりしていて、座り心地もよい
2024年9月現在、渋谷区のNHKは大規模な建て替え工事をおこなっていますが、NHKホールは既に改修を終えており、そのまま残すことになっています。
歴史的にも貴重なNHKホールへ一度は行ってみたいものですね。
NHK番組の観覧応募に当選した場合、席は指定されていることが多いのですが、どの席であってもメリット、デメリットはありますので、一喜一憂することなく楽しんでください!
僕は、3階席でも十分楽しめましたよ!