この記事では、Netflix版「三体(さんたい)」の中から、最も印象深いおすすめの3シーンについて紹介します。
「これは本当にすごい」と思える映像や
誰もが涙を流しそうなシーンなど、
月に30作品以上を視聴するエンタメ次郎が主観的に選んでみました。
この記事には「ネタばれ」が含まれています。
「三体」とは
中国の長編SF小説「三体」
2024年3月21日から全世界配信が始まったNetflix版「三体」は、シーズン1の全8作品からなるドラマです。
「三体」と聞いて、変なタイトルだと違和感を感じる方も多いと思いますが、
これは中国で作られた長編SF小説が原作です。
作者は中国のSF作家である劉慈欣(りゅう じきん)、2008年に出版されました。
中国においては最も人気のあるSF小説の1つであり、
20か国以上で翻訳され、2014年に英訳、2019年に日本語訳されています。
全世界累計発行部数(2019年時点)は2900万部超え、
2015年にSF・ファンタジー長編のうち、最も優れた作品がファン投票で選ばれるヒューゴー賞の長編小説部門を受賞しました。
正に誰もが認めるSF小説なのね。
「三体」の簡単なあらすじ
葉文潔は、文化大革命の時代に父親が殺され、その後「紅岸基地」という極秘の基地へ移ります。
そこは西側の衛星の情報収集や、衛星破壊のためのマイクロ波の発射を行う場所でしたが、本当の目的は異星人との交信でした。
葉文潔は偶然太陽の反射機能を発見し、それを使って地球から宇宙へ情報を送り始めます。
その結果、三体星人はその情報を受け取り、地球との関わりを持ち始めます。
三体星人の世界は3つの恒星の周りで乱れた軌道を取るため、非常に過酷な環境にあり、常に文明の滅亡の危機にさらされていました。
彼らは地球に移民し、地球の文明を消し去ることを決める一方で、地球ではETOと呼ばれる組織が三体星人の存在を知り、彼らの文明を受け入れようとします。
しかし、三体星人は地球の科学技術の発展を阻止するために「智子」というプロジェクトを開始し、地球の科学者を暗殺し始めます。
地球は三体星人との戦いに備えなければなりませんが、彼らの圧倒的な科学力に対して無力感に苛まれる、というのが主なあらすじです。
「三体」の映像化
「三体」は、アニメやドラマなど、様々な媒体で映像化されています。
- 2016年6月 舞台(ミュージカル俳優の劉鍾德出演)
- 2022年12月 3DCGアニメ(YHKT Entertainment)
- 2023年1月 ドラマ(霊河影視制作(上海)有限公司など)
- 2024年3月 ドラマ(Netflix)
実は、Netflix版のドラマは舞台をイギリスにしたり、
シーズン2やシーズン3の一部を組み込むなど原作から変えているところが多く、
賛否が分かれているようです。
Netflix版のドラマでは8話しかありませんが、
ドラマ(霊河影視制作(上海)有限公司など)では30話もあり、より原作に近い脚本となっています。
こちらは、中国で記録的な大ヒットとなり、
日本でもWOWOWやU-NEXTで配信されていました。
2024年5月現在、日本ではU-NEXTでのみ視聴可能です。
Netflix版「三体」のおすすめのTOP3シーン
原作の壮大なスケール感を実写で表現したNetflixの「三体」から、おすすめと言える3シーンを紹介します。
中には、今まで見たこともない「これは、すごい!」と思わず唸って(うなって)しまうぐらいのCG映像もありました。
順番に詳しく説明します。
おすすめシーン① カウントダウン
オギーがいつものようにナノテクノロジーの研究に取り組もうとすると、
突然、視界にカウントダウンの表示が現れます。
「三体」と聞いて思い浮かべる代表的なシーンではないでしょうか。
カウントダウンは、「04:09:17:40」のように、「日、時、分、秒」が表示され、
やがて、
0になるとそれは死を意味します。
地球外生命体である三体星人が地球人の有利となる研究開発を妨害するための手段の1つなのですが、
シーズン1‐5の17分20秒で突然現れなくなります。
「主が三体星人の信者を守るのを止めたから」と作中でその理由を話していますが、
この点は腑に落ちないところです。
信者を守るだけでなく、400年後に地球へ到達する三体星人自身を守るうえでもナノテクノロジーの研究開発は妨害すべきではないかとエンタメ次郎は思うからです。
三体星人の「脱水」と「再水化」
三体星人が住む惑星には3つの恒星があり、それぞれの恒星の引力により不安定な環境が繰り返されています。
そんな過酷な環境の中で低温による凍結や高温による乾燥を防ぐため、
身体の体液を排出して線維化する「脱水」機能が三体星人には備わっており、
やがて安定した環境に戻ると水に浸すことで「再水化」して肉体を取り戻すというものです。
この変化の様がCGを駆使して映像化されているところに見ごたえがあります。
ナノマテリアルワイヤーによる大型船のスライス
前述の「これは、すごい!」と唸って(うなって)しまったCG映像というのはこのシーンです。
地球防衛軍は三体星人を主とする信者が乗る大型船を破壊しようとして、
パナマ運河にナノマテリアルワイヤーを張り、罠を仕掛けます。
このナノマテリアルワイヤーは、オギーのナノテクノロジー開発による産物なのですが、
目に見えないぐらい細いワイヤーにもかかわらず、
分厚い鋼鉄を意図も簡単に切断してしまうというすごい技術なのです。
1m間隔で水平に張り巡らされたナノマテリアルワイヤーを大型船が通過することで、
見たことがない恐ろしい映像が続きます。
そして、操舵不能となった大型船が岸辺に衝突すると同時にスライスされて崩れ落ちるのですが、
この映像がCGと分かっていてもすごいんです。
Netflix版「三体」のあらすじとおすすめのTOP3シーンのまとめ
以上、Netflix版「三体」の見どころTOP3シーンでした。
本来であれば、おすすめのTOP3シーンをこの記事に動画で掲載したいところなのですが、
著作権の問題からできることは限られますからご容赦ください。
ぜひ、Netflixで生の映像を見て、楽しんでいただけたらと思います。
>>中国の戦国時代を描いた映画「キングダム5」の情報は、こちら