NHKのど自慢は、1年をかけてほぼすべての都道府県を巡ります。
そのおかげで、全国ののど自慢ファンがどこに住んでいてもステージに立つことができたり、
観覧者として参加できるのです。
一方で、番組のはじめに地域の魅力を全国へ発信しています。
詳しく調べてみると、
それ以外にも、NHKのど自慢では地域を意識した番組作りを心掛けていることがわかりました。
この記事では、そんな地域の魅力を発信する5つの工夫をご紹介します。
その1:1年ですべての都道府県を巡る
2023年度と2024年度のNHKのど自慢の開催地を調べてみました。
都道府県 | 2024年度 | 2023年度 | |
1 | 北海道 | 遠軽町 千歳市 旭川市 | 芦別市 根室市 |
2 | 青森県 | × | 弘前市 |
3 | 岩手県 | 陸前高田市 | 二戸市 |
4 | 宮城県 | 白石氏 | 名取市 |
5 | 秋田県 | 大館市 | 大仙市 |
6 | 山形県 | 山形市 | 鶴岡市 |
7 | 福島県 | 郡山市 | 須賀川市 |
8 | 茨城県 | 水戸市 | 龍ケ崎市 |
9 | 栃木県 | 真岡市 | 宇都宮市 |
10 | 群馬県 | × | みどり市 |
11 | 埼玉県 | 和光市 | 羽生市 |
12 | 千葉県 | × | 松戸市 |
13 | 東京都 | × | 西多摩郡瑞穂町 |
14 | 神奈川県 | 松田町 | × |
15 | 新潟県 | 糸魚川市 | 村上市 |
16 | 富山県 | 黒部市 | 氷見市 |
17 | 石川県 | 七尾市 | 加賀市 |
18 | 福井県 | 大野市 | 敦賀市 |
19 | 山梨県 | 韮崎市 | 富士吉田市 |
20 | 長野県 | 塩尻市 | 佐久市 |
21 | 岐阜県 | 羽島市 | 瑞穂市 |
22 | 静岡県 | 菊川市 | 沼津市 |
23 | 愛知県 | 武豊町 | 春日井市 |
24 | 三重県 | 尾鷲市 | 伊賀市 |
25 | 滋賀県 | 甲賀市 | 草津市 |
26 | 京都府 | 京丹後市 | 舞鶴市 |
27 | 大阪府 | 茨木市 | 枚方市 |
28 | 兵庫県 | 豊岡市 | 神戸市 |
29 | 奈良県 | 天理市 | 北葛城郡上牧町 |
30 | 和歌山県 | 御坊市 | 紀の川市 |
31 | 鳥取県 | × | 吉倉市 |
32 | 島根県 | 浜田市 | 松江市 |
33 | 岡山県 | 吉備中央町 | 津山市 |
34 | 広島県 | 府中市 | 安芸郡坂町 |
35 | 山口県 | 山口市 | 下関市 |
36 | 徳島県 | 吉野川市 | × |
37 | 香川県 | 高松市 | 善通寺市 |
38 | 愛媛県 | × | 四国中央市 |
39 | 高知県 | 土佐清水市 | 四万十市 |
40 | 福岡県 | 筑後市 | 北九州市 |
41 | 佐賀県 | 鹿島市 | 鳥栖市 |
42 | 長崎県 | 平戸市 | 壱岐市 |
43 | 熊本県 | 菊陽町 | 宇士市 |
44 | 大分県 | 中津市 | 臼杵市 |
45 | 宮崎県 | 宮崎市 | 日南市 |
46 | 鹿児島県 | 南さつま市 | 出水市 |
47 | 沖縄県 | 沖縄市 | 宮古島市 |
1年間に47都道府県すべてで開催されている、、、
と思っていましたが、そうでもないようです。
2023年度は2か所、2024年度は6か所もの都道府県で未開催となっています。
えー、意外な結果!
それでも、まんべんなく振り分けられており、
面積の広い北海道では複数回の開催があるものの、ほぼ年1回として開催されています。
また、2年連続で未開催という都道府県は1つもなく、
それぞれの都道府県に配慮された開催地の設定がされていることが伺えます。
その2:毎週金曜日に地域の魅力を発信
毎週金曜日に「NHKのど自慢 公式」というX(旧Twitter)で、
その週の司会を務めるアナウンサーが地域の魅力をつぶやいているのをご存じですか?
日曜日の会場が香川県高松市なら、本場の讃岐うどんや盆栽生産量日本一の高松で盆栽づくりに挑戦。
長崎県平戸市なら、フランシスコザビエルの教会や鯛茶漬けを紹介しています。
4枚の写真付きで、
毎週このX(旧Twitter)を見るだけで全国の名所や特産品を知ることができるんです。
こんな感じで、、、
#香川県高松市 。本場の讃岐うどんを楽しみに朝からお腹すかせてまいりました!欲張って2玉注文😋自分で温めるのもまた楽しい👍余裕で完食💓盆栽生産量日本一の高松。香川大BonsaiGirlsProjectの皆さんに教わりトライ!自ら手がけ愛着も✨
— NHKのど自慢 公式 (@nodojiman_nhk) May 24, 2024
ゲストは #美川憲一 さん #市川由紀乃 さん #ひろのど pic.twitter.com/Pmg7hrvIjm
#長崎県平戸市 から #二宮 です🎤
— NHKのど自慢 公式 (@nodojiman_nhk) April 19, 2024
東アジアの英雄 #鄭成功 が生まれたまち✨️#フランシスコザビエル を記念した教会ではステンドグラスの光にうっとり😌
自慢の鯛茶漬けはたまらない美味しさ😋🎵
夢中でかき込みました🍚
ゲストは #堀内孝雄 さん #MAX の皆さん#のど自慢 #にののど pic.twitter.com/8FyEHxeBdo
その3:番組はじめに地域をVTRで紹介
毎週、番組の初めのほうで、1~2組歌い終わった後に開催地の紹介をVTRで流します。
およそ1分から1分15秒ぐらいの短い時間ですが、
名所あり、工芸品あり、特産品ありと見ているだけで行ってみたくなるような魅力を届けてくれます。
このVTR、実は1つ前の章で紹介した司会のアナウンサーによるX(旧Twitter)の投稿とほぼ同じなんです。
VTRにアナウンサーは出てきませんが、きっと一緒に行っているんでしょう。
その4:同じ都道府県出身のゲスト
開催される都道府県出身のゲストが呼ばれることも多いようです。
2024年5月12日の開催地は、福井県大野市、ゲストは五木ひろしと中村美津子でした。
五木ひろしは、1948年福井県美浜市出身、
中村美津子は、1950年大阪府東大阪市出身です。
ゲストのどちらかが開催される都道府県出身ということは時々あるようです。
ゲストも故郷でのど自慢に出られるわけですから、故郷に錦を飾るような思いなのかもしれませんね。
その5:地域を意識したゲストの歌唱曲
2024年5月12日に福井県大野市の越前市文化センターで福井県出身の五木ひろしさんが披露したのは、
「こしの都」という福井の魅力を歌った曲でした。
今年北陸新幹線の県内開通を記念して作られた曲で、MVも越前市の紫式部公園で撮影されたものです。
このように開催地にゆかりをもつ歌唱曲が選ばれるのも、NHKのど自慢の醍醐味の1つと言えるのではないでしょうか。
NHKのど自慢の地域の魅力を発信するための5つの工夫のまとめ
以上、NHKのど自慢の地域の魅力を発信するための5つの工夫でした。
番組の主役はあくまでも「人」ではありますが、開催地の魅力を伝えることにも番組では力を入れているようです。
ゲストの出身地を調べたりしながら見ても楽しいのかもしれませんね。
その他、NHKのど自慢に関連するサイトは、こちら!